【日立BD-SX110】ドラム式洗濯機最高【時間が欲しい人購入必須】
ちまたでは家電芸人が東芝を推してたそうですが、僕は少し前に日立のドラム式洗濯機を買って今かなり幸せなのでちょっとまとめてみようと思います。
そもそもなぜドラム式洗濯機か
洗濯ものを干して取り込む時間を節約できる
干す→乾くまで待つ→取り込む、この一連の流れを省くことができる…。ドラム式洗濯機を選ぶ理由は買う前も買った後も変わらずこれに尽きます。これ以外に色々機能もついていて助かりますが、なんと言っても洗濯~乾燥までボタンポチーで完了。基本的には乾燥まで終わったらたたむだけでOKです。
ただドラム式洗濯機は通常20万~30万近くの価格で値がはります。同じサイズの乾燥機なし洗濯機と比べて10~15万円くらい高いですが、購入して2ヶ月経つ今、改めて良い買い物だったと思います。
1歳半の子供のいる我が家では毎日1回以上洗濯機は回っていますから、つまり干す→取り込むだけを合わせて30分だとしても、ドラム式洗濯機を使用するだけで少なくとも1日30分を買うことができるのです。
洗濯から乾燥までなんてそんな手間でもないじゃん、そんなふうに思っていた時期が僕にもありました。そんな僕もいざ全自動にまかせることができると「干す→乾くまで待つ→取り込む」の中には実は「外に干したら今日は雨が降るかも」と天気予報チェックする時間も含まれていれば、子供の服が多いと手間があったり、ハンガーが足りないと探したりなど、思った以上の作業が意外にも多いことに気づきました。ボタン操作ですべて完了するのは本当に最高。初めて導入した自分としては洗濯の概念が変わるレベルの便利さです。きっと手で洗濯していた時代に全自動の洗濯機をはじめて購入した時にはこんな衝撃があったに違いありません。
節約した時間はいくらで買えるのか 乾燥機なし洗濯機と比較
実際普通の洗濯機ではなくドラム式洗濯機を買う場合、追加でかかる費用はいくらか。節約できるその30分をいくらで買えるのか計算してみました。
洗濯機自体の価格
ざっくり相場で言えば10~11キロの乾燥機なし洗濯機は10万前後、また同じサイズのドラム式洗濯機を選ぶとメーカーやスペックにもよりますが大体10万円くらいは高くなります。
例えば、10年間使うことができるとして差額が10万円、年間350回使うとすると、
\100,000÷350÷10=28.5円
10万円価格差があったとして、洗濯機自体の差額は一回の洗濯あたりおよそ28.5円となります。
洗濯一回の値段差
例えば7キロの洗濯物を洗濯~乾燥まで行った場合の洗濯1回あたりの値段を比べてみます。
ドラム式洗濯機の場合洗濯一回あたり43.6円(電気代30.5円、水道代13.6円)、乾燥機のない洗濯機を一度回した場合33.4円(電気代が約1.8円、水道代が約31.6円)となるので差額は10.2円。(※水道代は1000リットルを160円として計算、ドラム式洗濯機はBD-NX120FL、乾燥機なし全自動洗濯機はBW-V70Fとして計算)
28.5円(洗濯機代金の1回あたりの差額)+10.2円(電気代水道代の差額)=38.7円
つまり洗濯一回あたり浮く時間30分を約39円で買えるということになります。
洗濯回数を例えば年間350回だとしてこれを年間で考えると175時間、日数にして7.29日となります。
年間の費用としては13,545円ほど余分に払えば一週間ほどの自由時間を手に入れることができるのです。月にしてみれば1000円と少し。共働きの夫婦であれば年間1万と少しでこれだけの時間が得られるのであれば買いたい人も多いのではないでしょうか。
我が家の場合は、うちの奥さんは洗濯物にこだわりが強いためむしろ干して取り込むの動作が30分では終わりません。僕が手伝おうにもなかなかこだわりのせいで時間短縮ができないということもあり、もしドラム洗濯機が導入できれば(洗濯物こだわるうちの奥さんがクオリティに納得すれば)時短になると考えたことから導入を検討しはじめました。
ドラム洗濯機を買う前の心配事
値段で言えばパナソニック>日立>東芝≧シャープという印象。
実際どこのメーカーを買えばいいのか、という問題。電気屋さんを回ったところパナソニックや日立あたりが性能としては良く、売れているとのことでした。ですが、パナソニックは洗濯機自体がとびぬけて高く、日立に関して言えばパナソニックに比べて安いのですが洗った洗濯が下水においがするというトラブルがネットのレビューによく載っていたことからこの二つで迷いました。
日立ドラム式洗濯機 下水臭問題
そもそも下水のにおいが普段しないのは排水トラップと呼ばれる機構が採用されていることにより水で下水においにふたをする構造になっているそうです。
パナソニックも日立も乾燥機使用時は下水管に排気するそうなのですが、日立の洗濯機で洗濯物に下水のにおいうつってしまうという現象はこの排水トラップにたまった水が乾燥機の排気で干上がってしまうため起こる…と書いてある記事が多かったです。パナソニック製には排気部分に弁がついているためにおい戻りがなのではないかと電気屋さんは言っていましたが、自分の家の排水トラップがどんな仕組みなのか、乾燥時の排気に耐えうる機構になっているのか知るすべがありません。
電気屋さんにどれくらいの頻度で日立のドラム洗濯機で異臭のクレームがあるかと聞くと100件に1件くらいではないか?とのこと。もし、そんなことが起こったら返品できるか?と聞くともちろん可能だというので、やっぱり高いパナソニックより日立を選択しました。日立でにおいの問題があった場合は最悪パナソニックに選びなおせがいいわけです。
また購入時に2020年モデルで同様のクレームレビューがなかったのも購入を後押ししました。
洗剤自動投入機能
次に迷ったのは洗剤と柔軟剤の自動投入です。これは便利さというより、ドラム式洗濯機のお決まりのトラブルらしく、ドラム式は節水性能が優れているがゆえに手動でざっくりと洗剤や柔軟剤を入れて使っていると洗剤残りが起こることが多く、またこれがたまって異臭などのトラブルの原因になるとのこと。
BD-SV110FLのほうが自動投入なし、BD-SX110FLのほうが自動投入ありのモデルです。
僕は自動投入アリのBD-SX110を購入しましたが、購入時は2万円ほど差がありました(;o;)2021年1月30日時点では差が1万円もないので検討しているなら迷わずSX(自動投入付き)を買うべきだと思います。
洗剤残りなどのちのちのトラブルも心配でしたが、使ってみて思うのは何より楽です。手動で洗剤を入れてる時は実際どれくらい洗剤を入れるべきか洗濯機が計測するまで待つ必要がありましたが、自動ではその必要もないのでボタンをポンとおして去ればいいので洗濯がより気楽になりました。また洗剤、柔軟剤の自動投入のタンクもたっぷり入るので詰め替え用の洗剤を買ってきてたまに補充するだけでOKなので洗濯のめんどくささが極限まで減ったな、と感じます。
ちなみにBD-SX110FLなら左開き、BD-SX110FRなら右開きの扉になっています。
サイズ感
BD-SX110:幅600(ホース込630)×奥行715mm×高さ1065mm(給水ホース取り付け部含む)
電気屋さんで見るとBD-SX110はとても大きく見えたので実際家の洗濯機置き場に入るか心配でしたが、全く問題ありませんでした。
内寸540mm以上の洗濯パン(画像の下側の白い受け皿部分)であれば設置可能とあり、足だけ入ってしまえば上側にスペースがあれば設置することが可能です。
もともと6キロの東芝の縦型洗濯機が収まっていた洗濯パンに足だけ収まって上側がはみ出るような形になりました。
はみ出し方はこんな感じです。
奥側はこんな感じ。
ちなみにうちの洗濯パンの寸法は幅:外寸795mm内寸750mm、奥行き:外寸635mm、内寸590mmです。
配送してもらった方の話では、洗濯機の幅が600mmであれば入り口からの搬入経路が630mm以上あればほぼ搬入は可能とのことです。我が家のようにメゾネットタイプで内階段の2階に搬入してもらう場合は注意が必要だとのことです。うちの場合は階段を上ったところで90度回転させられる場所があったので搬入できました。
奥さん、旦那さんへのプレゼン方法
服が好きで洗濯による型崩れや毛玉やらいろいろにかなり気を使ううちの奥さんをどう説得してドラム式洗濯機を導入するか。値段も値段なので調べに調べつくして説得しようと望んだのですがジャブとして投げた製品のURLと大体の相場を伝えた時点で既に奥さんノリノリでした(笑)あー嵐のやつなんだー、と…
スペックより値段よりまず嵐に食いつくあたりニクイネ!日立(すまないな三菱)主婦層に嵐というコンテンツは最強です。
とは言えやはり洗濯物にうるさい人間なので、実際乾燥機ってどれくらい使えるものなのか?においの件も大丈夫なのか?色々心配事は多かったようですが、やはり時間が買えるというメリットを試してみたいということと何かあったら返品できるならいいかというのが決め手になり購入を決意させることができました。まぁ、嵐がCMやってなかったらどうなったかはわかりませんが…。
日立ドラム式洗濯機 BD-SX110を2か月ほど使った感想
とにかく洗濯が楽
冒頭で幸せだと言っているので、悪い評価なはずはありませんが、むしろ期待以上の成果を見せてくれています。本当に洗濯がめちゃくちゃ楽になりました。乾燥時の音がちょっとうるさいので夜使うと近所迷惑になるかな、と思いましたがナイトモードで使えば、かなり静かなのでよっぽど気にしなくても良さそうです。
洗濯~乾燥まですべて自動で行うには一応6キロが限界ですが、もともと6キロの洗濯機を毎日回していた家庭なのでうちではほぼすべて全自動でいけます。
BD-SX110は風アイロンという機能がついており、一回の洗濯物が少なければ少ないほどシワが残りません。
ですが洗濯ネットに入れていてはさすがにシワは伸びません。なので家にいるときならば洗濯だけ行い、洗濯ネットにいれて洗濯したものや乾燥で縮みそうな服は抜いて乾燥にかけると効率が良いです。
BD-SX110が洗える最大量は11キロ、乾燥は6キロなので洗濯~乾燥までを自動で指定していても洗濯後6キロを超えていれば乾燥に移行する時点で止まるので、一度にたくさん洗濯するご家庭では洗濯→中身を少し抜く→乾燥というやり方になると思います。
布団の干すタイミングを考えなくてもいい
うちのように賃貸のアパートに住んでいると毎日洗濯機が回っていて、晴れていれば洗濯物は外に干したいと思ってしまうとなかなか布団を干すタイミングが見つけにくいです。今までは雨の日のように洗濯物を部屋干しして布団を干して、外に布団を干していましたが今では洗濯機で乾燥まで行えるので外が晴れてさえいればいつでも布団を干すことができます。これは意外なメリットでした。
洗濯物を外に干さないというメリット
昭和生まれであるからか洗濯物はお日様の下に干したほうがいいのではないか、と思っていた部分はありましたが、正直乾燥機にかけたほうが匂いが清潔です。実際日によってはホコリが多く舞っているのでしょう、外に干した洗濯物は乾燥機にかけたものに比べると若干埃っぽい匂いがするときがあります。
また僕は花粉症なので、春~梅雨の間はずっと部屋干しなければならなかったのですが、これも今年は解消されそうです。
ちまたの評判~メリットデメリット~
共働きで少しのお金で時間が変えるなら安い、と考える我が家のような共働き層はドラム式洗濯機絶賛であることが多かったです。
ですが、一番悩まされたのはネットでもリアルな友達にも一定数いた意見である「ドラム式を買ったけど結局乾燥使わなかったので、買い替えのときに乾燥機なしの洗濯機を買い直した」という声です。
購入時期、メーカー、機種など一概にも言えないかもしれませんが、乾燥機はたまにしか使わないと臭うようになってしまうようで、それを理由に使わなくなったというのが主な理由でした。
何にしても時間が節約できる可能性があるならわらにもすがりたい我が家だったので、プラス10万で実験するのは一見高いような気もしましたが、10年で10週間分時間が買えると魅力のほうが強かったのが正直なところでした。
今のところほぼ毎日使っている状態で特におかしなにおいはしません。
たまる糸くず掃除が面倒という声
糸くずがすぐに溜まって掃除が面倒という話もよく見聞きしました。この部分に全く不満はありません。まだ買って二ヶ月だからかもしれませんが、糸くずがたまるとセンサーが教えてくれるのでちょちょいと掃除するだけです。この部分がめんどくさい、という人もいましたが、乾燥まで全自動というメリットの前では全く些細な問題に思えます。
糸くずがたまるとこんな感じ。
糸くずはシャワーで流すと簡単に取れます。
ドラム式洗濯機を選ぶべき人
とにかく劇的に時間が節約できるので、共働きのご家庭やそもそも洗濯が嫌いな人、一分でも自分の時間が欲しい人は完全に買いなやつです。もしも一回の洗濯で自分の時給よりもお金がかかるようであればおすすめできませんが、上で計算したようにドラム洗濯機と普通の全自動洗濯機の洗濯1回あたりの差額は本体代金を含めて考えても38.7円、使用頻度にひと月1000円程度余分にかかる程度になりますので洗濯機の差額を含めても、人間が動くより安い値段で洗濯ができます。洗濯を干して取り込む時間を機械に任せることができればその時間でお金を稼ぐことができますし、自分で働くより安いわけですから、となれば買わない理由はないかな、と思います。
それもこれもやってみて実感できた、という話なので今回記事にまとめてみました。個人的に家電史上もっとも生活の効率を上げてくれた家電だと思います。興味があればぜひ導入してみると良いと思います。