【なりたい?】専業主夫の現実【主婦男子】
専業主夫になってしまった男のメンタルの保ち方
10月末で仕事を辞め、さっさと次の仕事を見つけるつもりでしたが僕の年齢は41歳。
辞めてから見つけるなんて辞める前からいわば狂気の沙汰だというのはわかっていました。
ただ前職がびっくりするタイプのブラック企業だったので日々疲れた脳ではきっと冷静な判断ができないと思い、まず会社を辞めることから始めました。
でも困ったことに冷静に考えちゃうと、働くのがちょっと怖いんですよね。
今まで大企業だったり、中小企業だったりいろいろな職場を経験しましたが、定年までここで働きたいなと思った職場はありませんでした。もし正社員だったら、辞めなかったかなと思った職場では派遣社員だったので、まともな職場にいたことはあったので世の中にまともな職場がないなんてとても言えないんですけど、なかなか自分にあった仕事/会社を見つけるのは大変です。
最もよかった職場にいたころでさえ精神がすり減るのを感じました。
幸いなことに今は求人は多く、数年前よりは全然就職活動は楽だということらしいのですが、年齢、仕事内容、条件すべてそろったような職が41歳のおっさんに用意されているはずがありません。正直求めるのは、お金もある程度大事ですがこころのゆとりです。心にどれくらいゆとりをもちながら生きていけるか、なんてことは求人内容には書いてありません。せめて良識的な人々が働くような職場に行きたいと思いながら、人づてで仕事をあたってみたり求人を見たりしていましたが、なかなかコレ、というものは見つかりません。
そんな中、我が家は嫁さんが自営業をしているので仕事をしていないと自然と僕に家事が回ってきます。
仕事は探しているものの、やっぱり若干ビビりながらということもあって、あれ専業主夫になってしまえたらそれってアリなんじゃないだろうかなんて考えがふとよぎる時があります。僕は家事自体はさほど嫌いということもなく、これで経済面で不安さえなければ自分が主夫になるという選択肢もあるかもしれない…ぼんやり考えていたら3か月が経ちました。
やっぱり3か月もすれば専業主婦/夫にも案外気楽なだけではすまない部分も見えてきます。
求職中ではありながら、結果としてほぼ主夫をして過ごしているしていると、専業主婦がつらいといわれる理由が少しわかったので普通の旦那さんはあまり体験することのない専業主婦に起こりうる苦悩を書いてみようと思います。専業主夫になってみたいとひそかに考えている人は知っておいたほうが良いこともあるかもしれません。
転勤についていく専業主婦とかすごすぎ 専業主夫のリスク
旦那の転勤についていく専業主婦の方も多いと思います。嫁が自営業をしている関係で地元から少し離れた場所に引っ越した僕も、思いのほかこの境遇に似ているかもしれません。比較的インドア派で、Netflixを見てブログでも書いていれば楽しいと思っていた自分にも当てはまる苦悩が専業主夫にはありました。一つ一つは大した問題ではないとしても、専業主夫という状況自体が問題を見えにくくしてしまうので、対処を誤れば危険だとすら思います。
嫁以外話す人がいない
まずじわじわ効いてくるのが、これ。僕には近所に普段会える友達がいません。そして家用事がない限り家からも出ないとなると本当に嫁以外話す相手がいない、という状況が生まれます。もともとインドアで必要がないと人と関わらない自分はこの状況を別に問題視していませんでした。ですが、ほぼ専業主夫な毎日を2か月も過ごすとなにやらイライラ、ストレスが溜まっている自分を感じ一人カラオケをしたりして過ごしていたのですが、どうにも根本解決した気がしない。
そんなある日地元に戻る用事があったので、ついでに友人と酒を飲みました。するとその翌日にストレスが解消されていて気づきました。コミニュケションを取る人数が極端に少ないと人はストレスを感じるのです。
家事がきっちりできても褒められない
家事など、掃除がやってあっても助かるな、とは思ってもなかなかわざわざ褒めてあげることができないように褒められません。良いところは当たり前で、悪いところは目につくものです。実際褒められることは皆無ですが、1%のミスは変に気づかれて指摘されイラつきます(笑)褒められやすいのは料理ですが、やはりあまり褒められると嘘くさく感じはじめてしまい、僕のようにひねた考え方をしている人は褒められていても「褒められていない」と感じてしまうようになります😫
毎日文字通り同じことを繰り返している、という変な絶望感
「今日中にこの書類出して!」とか帰り際に言われない代わりに、刺激はどんどん減っていきます。仕事を辞めたころは思う存分映画が見れるわー!と思っていたけれど、その手の喜びも日常になってしまうと薄れます。物事を自分の思ったように進められ、家事など効率よくできるようになってくると退屈さが増してきます。所詮人の営みなど食って寝ての繰り返しなのだ、と絶望感に似た感情が沸いてくることがあり、退屈で人は死ねるかもしれないと若干思います。
専業主夫のメンタルの保ち方
専業主夫、という状況を望んでいたとしても、自由が故のストレスというぜいたくな悩みが生まれます。いくら気楽な生活だとしてもメンタル面でのストレスが溜まる可能性がありますし、人との関わりが減る分気づきにくいという面もあります。
運動
仕事で外に出ないととたんに日々の運動量が格段に減ります。単純に体を動かすことが減るとそれだけで体がダルく感じます。ダルくなるとやる気もなくなっていき、どんどん退屈になっていきます。そして日々退屈でやる気が起きないという悪循環のループがはじまります。映画なんかでどこかに長期間閉じ込められている人が筋トレをしているシーンをよく見ますが、とても理にかなっていると思います。人間には体を動かすことが必要なのです。
歌う
歌うことが好きなら一人カラオケもアリです。ただこれを実行するのにある程度のメンタルが必要です(笑)
見た目に気を遣う
せっかくなのだから限界までひげを伸ばしてみようとやってみたことがあるのですが、見た目が小汚いとなんだか外を出歩くのが恥ずかしく思えてきたりします。
比較的人の目は気にならないタイプだったんですが、昼間からフラフラしているという事実に自尊心が削られるようです。伸ばしっぱなしのひげ面の自分の写真と名前に、無職、(41)、容疑者というテロップが浮かんでしまうからでしょう。いくら無職で何が悪い!と空に向かって思っても、負い目を感じてしまうのは自分なので仕方がないです。僕の場合常に小綺麗にしていると精神衛生上良いことがわかりました。
気分転換の重要性を知る
仕事しろ、家事をしろ、と強いられることがないと気分転換という概念を忘れます。自分は好きにやっているのだから気分を変える必要を感じないのです。それでもストレスはじわりじわりと溜まってくるので、自分にストレスが溜まっていないか、また溜まっていると感じたら原因は何か早めに察知し、気分転換できることをするのが重要になってきます。
専業主夫のメンタルの保ち方 まとめ
性格にもよるところはあるかと思いますが専業主婦は結構しんどくなる要素がいっぱいです。子供のころ、うちの母は専業主婦だったのですが、「家帰った時かーちゃんがいるのってアリやわ」と子供心に思っていました。やっぱり家に帰った時誰もいないと寂しいものですし。でも今では専業主婦を望んでいない奥さんに専業主婦を強いるのは結構ひどいことかも…と思っています。
主夫生活約3か月。まだ我が家には子供がおらず家事さえやってしまえばあとは自分の時間が取れるにもかかわらず、専業主夫は結構工夫しないと退屈死しそうな予感がします。なので仕事をしている以上に毎日を楽しく過ごすために工夫が必要です。ただ、子供がいないなら、精神のバランスをとるのも楽しく生きるのもさほど難しくはないかなとは思いますが、自発的に何かをするタイプの人じゃないともしかしたら早い段階で辛くなるかもしれません。
ですが、ここに子供の世話が入ってきたら…。
これはちょっと恐ろしいかも。子供は待ってはくれません。
子供の世話が好きかどうかもかなり大きなポイントでしょう。そのころまで僕が無職をやっているかどうかわかりませんがそんな機会があればまた書きたいと思います。