VR脱出ゲーム「ラストラビリンス」レビュー
Oculus Questで「ラストラビリンス」買ってみた
最近こうイマイチこれといったハマれるモノもなく何故だかいつからか読まなくなった小説に手を出したりと迷走していた僕ですが、ネットを見ていると「ラストラビリンス」という名の何やら不穏なゲームが発売されたとのこと。鬱エンドとかグロとか脱出ゲームだとか、断片的な情報だけ見てとにかくやってみたくなってみたのでOculus Questでポチりました。
よくよく調べてみると2016年の東京ゲームショウ2016で話題となり、「Laval Virtual 2017」で最も優れたVR/ARコンテンツとしてLaval Virtual Award Best VR/AR Contents を受賞し、海外でも高く評価されているそうです。また『Last Labyrinth(ラストラビリンス)』のプロデューサー兼ディレクターを務めるあまた株式会社の代表取締役社長、高橋宏典氏はPlayStation用ソフト『どこでもいっしょ』で、プロデューサー兼ディレクターも務めていたということで、まぁ、やったことないので「なんか良さそう」な印象しかありませんが、何より、日本人が作ったVRゲームはとにかく興味があります(笑)。
もちろん洋ゲーも面白いんですが感性的に日本人が作ったもののほうがしっくりくることが多いですよね。
VRゲーム「ラストラビリンス LAST LABYRINTH」遊んでみた
ダウンロードが終わるとタイトルが表示されるんですが、いきなり意味不明です。
Oculus のコントローラーだと大体トリガーボタンがプレステで言う「〇」ボタンのように「決定」ボタンとして割り当てられているものなのですが、そもそも全く効きません。自分の頭のあたりからレーザーポインターのようなものが出ており、ポインターを当てれば項目の選択はできるようなのですが、説明書を表示することすらできない…。
よくわからないので適当に全部ボタンを押してみると説明書を開くことができました。右手の「A」ボタンがこのゲームでは決定ボタンに当たるようです。
説明書を見ると何やら、プレイヤーは車いすに拘束されているという設定になっており、使えるものは頭についているレーザーポインターとそれを操作する手元のボタンだけ。ポインターでものを指し示し、少女に指示を出すことでゲームを進めるという流れになっているみたいです。少女がこちらの様子をうかがってきたら、肯定ならうなずき、否定なら首を横に振る…と操作はこれだけのようです。よくわからないのでとにかく進めてみましょう。
ゲームスタートを選択すると暗い中に電気スタンドがぼんやり浮かんで見えます。ポインターでスイッチが繋がっていると思われる紐を指し示すと小さな女の子が電気をつけるのが見えます。
こちらを見て彼女は話かけてきますが、何を話しているのかさっぱりわかりません。何語でもなさそうな未知の言葉を話す彼女は特に名乗ってはいないようですが、おそらくこの子がプレイヤーのパートナーとなるカティアなんでしょう。身動きの取れないプレイヤーに変わってこの子に手伝ってもらってラビリンスを抜け出すという寸法なんですね。
とりあえず左にある扉にポインターを当てると「あなたもここから出たいのね?」と言っているのでしょうか。何か言ってこちらを見るのでうなずくと、彼女は意図を理解し扉を開けてプレイヤーの車いすを押してくれます。
次の部屋に出ると右側に電車と線路の模型、その奥に石のスイッチのようなものがあります。スイッチらしきものにポインターを向けるとカティアは何か言いながら「これ?」と言わんばかりに指をさすのでうなずくと
カティアもうなずき返してくれて、ボタンを押してくれます。
すると電車が動いてゲートを通ると扉があきました。なるほど、こんな感じでちょっとした謎を解きながら進んでいくんですね!
次の部屋ではもっと大がかりな電車の模型があります。電車を進めて行けばいいんでしょう。色々レバーがありますが動かしてみてもよくわからないので起動スイッチっぽい左のボタンをカティアに押してもらいます。
!?って、エッ!
ボタン押したら何かが降ってきてカティアが捕まってしまいました。ボタンを押したことで動き始めた電車はレールを進んでいきます。電車の先には鋭利な刃物のようなものがついていますしもう嫌な予感しかしません…。必至に逃れようともがくカティア。シュールにレールを進んでいく電車がトンネルを抜け、上のトンネルから出てくるとこの無慈悲なピタゴラスイッチの意味が氷解します。
坦々と先に進む電車の先には紐があり、先端についた刃物が紐を押し切ろうとしています。そして…ギャアアァァ!!
紐が切れるとギロチンがカティアの上から降ってきます。
そしてぴくりとも動かなくなるカティア…。
そして電車が進むとこのピタゴラ製作者はどうやって位置を知ったのかプレイヤーもきっちり断頭台に送ってくれます。電車の先に紐があることから自分の死期を悟ります…。なるほど…、こういうことか‥‥。
なんてエグい!自分も殺してくれる分だけまだマシだけれど…。
この手のゲームをクリアする手っ取り早い方法はトライアンドエラー、失敗を繰り返して学んでいくしかありません。つまりプレイヤーは何度もカティアに死んでもらうことになります…。例えば部屋の仕掛けがよくわからない時、とりあえず危険っぽくてもスイッチをカティアに押してもらうしかありません。だってそれを押せばクリアできるのかもしれないのだから…。
「これ?」と毎回無邪気に聞くカティアに彼女の死を予感しながらうなずく…。
もしプレイヤーの選択が誤っていれば、目の前でカティアが壁に押しつぶされたり、床が抜けて謎の処刑装置の中に落ちていったり…。
決定ボタンではなく、自分が”うなずく”ことをトリガーに目の前の小さな女の子が死ぬ…これはなんかすごく…エグいです…。
ただ、コンティニューした後に彼女に死んだ記憶はないのでしょう。何度も危険な目にあっているはずなのに、全く怖気づくこともなくこちらの指示に従ってくれます。
何とも言えない妙な罪悪感を抱えながら
「さぁ、カティア…私のために死んでくれ」
と何度も思いながら…、ラビリンスからの脱出を図る…。「ラストラビリンス」はそんなゲームでした。
VR脱出ゲーム「ラストラビリンス」感想
序盤は大体2つの部屋をクリアするとラビリンスから抜け出せたということになるようですが、すぐにまた電気スタンドの部屋に戻されて次のラビリンスが続くというひどい悪夢のような内容になっています。カティアが死ぬのもエグイですが、カティアとプレイヤーが移動する時に二人を監視するモニターの映像が映ったりして誰かがなんらかの意図でこのラビリンスを作ったということがほのめかされ、不気味な雰囲気がひたすら続くのもなんだか気味が悪いです。そもそもVRとホラーはかなり相性が良いとは思っていましたが、カティアの死も込みでこのゲーム結構怖いです。
またパートナーであるカティアと言葉が通じないため、ポインターと首の動きだけでコミュニケーションを取っていくのだけれど、彼女の言葉も何度も聞いているうちにだんだんと意味がわかるようになってきたり、何度も同じような悪夢を繰り返す中でカティアのキャラクターが見えてくることでカティアに愛着のようなものが湧きます。ゲームとしては昔からあるよくあるパターンのパズルorダイ的なゲームなのですが、カティアとのコミュニケーションを取りながらゲームを進めていくという構造のため、カティアがただのNPCよりも感情移入しやすく感覚的には最近のアニメでよくある「死を繰り返す」タイプのタイムリープものに近いものがあります。クリアするためにはどんどん失敗して失敗するルートをつぶしていくしかないのですが、そんなトライアンドエラーを繰り返すということはカティアの死を積み上げていくのに等しいのです…。これはなかなか…新しい感覚です…スバルやほむらちゃんの気持ちがわかるような気がします。
序盤は部屋の壁などに何をすればよいかヒントが書かれていてよく観察すれば大体すぐに把握できるんですが、少しヒントがなくなるともうわけがわかりません。早速ネットには「ラストラビリンス攻略!」みたいな検索結果があったので見るか迷っていますが、もう少し頑張ってみようと思います。
何にしてもこの「ラストラビリンス」VRでなんか面白いゲームないかなーと探してる人にはなかなかオススメだと思います。ぜひプレイしてみてください。エグいので(笑)
ただ怖いのが本当に苦手な人にはちょっとオススメできないかも。